今回お勧めしたい本は『デイトレード』です。題名はデイトレードですが、デイトレードをしたい方に読んでいただきたい訳ではないです!これを読んでいただきたいのは投資家全ての人です。投資方法、投資をする上でのマインド(心理戦)等、投資家を目指す上で必要なエッセンスが十二分に詰め込まれてます。初心者のみならず、これから投資家の高みを目指す人に非常におすすめの本です。この本を通して初心者投資家から本物の投資家へとステップアップするために必要なマインドや戦略を教えてくれます。
印象に残ったフレーズ
・トレーダーは株式ではなく、人を取引するということを決して忘れてはならない。
・今から「敗者の日記」をつけることをお勧めする。
・注意深く選択した銘柄を損切った時、それは負けではなく、勝ちなのである。
・成功あるいは勝利は、損失にいかにうまく対処するかにかかっている。
・すべての事実が明らかにならないと行動できないトレーダーが成功することはない。
・1ドルの損失を被ったとしよう。その銘柄が2ドル下落したのならばそれは敗北ではなく勝利である。
ひざくりげの感想
この本は投資家のバイブルとして読んでおくべき価値のある一冊だと思います。投資家は投資をするときに投資対象の会社の財務諸表、株価、業績等を踏まえて株の売買方針を考えていると思います。しかし、最近はネット取引ばかりなので忘れがちですが、本質的には相手が持っている(欲しい)株を買って(売って)いるのです。
トレーダーは株式ではなく、人を取引するということを決して忘れてはならない。
これを例を挙げて考えてみます。
自分がある会社の株が欲しいとします。財務諸表や業績等を見て「割安だ!今後株価は上昇する!」と判断したとします。その株を市場で指値で取引して購入しました。良いトレードができたと満足したとします。めでたしめでたし。
しかし、この売買の裏には、当然株を売りたい人がいます。株を売りたい人は、「そろそろ株価は下がるだろうから売って利確しよう」と言った、株価が下がると考えた人が売るのです。決して株を売りたい人は「自分は株価があがると判断しているけど、欲しい人がいるから割安で売ろう」というお人好しな相手はいません。
つまり大事なのは、自分と反対の意見の人がいて初めて売買が成立するということです。
こんな単純なことをテクニカルだファンダメンタルだと難しい理論を唱えているうちに、我々は忘れてしまいます。この本を読んで、投資には常に相手がいることを忘れてはならず、相手の心理状態を考えることは自分が適切なタイミングでエントリーするときの判断材料となると思いました。
この本はそういった考えれば当たり前の投資家として持つべきトレーディングマインドを教えてくれる素晴らしい一冊となっています。
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